フッ化物洗口剤

8月も終わりに近づき、朝晩は涼しくなりましたね。

みなさんいかがお過ごしでしょうか? 衛生士の松田です。

今回はフッ化物洗口剤についてお話します。洗口剤なのでフッ素のうがい薬です。

こちらのタイプが前回までにご紹介したフッ化入り歯磨剤や歯科用フッ素より最も有効に働きます。(予防効果は約50%~80%)

お口の中のフッ素の残留濃度が高くなるから効果が上がるようです。

6歳以下のお子さんは濃度を必ず500ppmを超えないように気を付けないといけません。

濃度調整は簡単にできるように工夫されています。

週1回法なら900ppm 0.2% 毎日法なら226ppm 0.05% が目安です。

注意点はお子さんが一人で使用する時ですが、濃度を守り必ずブクブクうがいができるようになってから使用して下さい。だいたい3~4歳頃からになりますね。

実は3~4歳くらいから虫歯にかかりやすくなります。この時期から継続してフッ化物洗口剤で洗口することで予防効果が期待できます。

当院で販売しているフッ化物洗口剤をご紹介します。

miranoru

フッ化物洗口剤 ミラノール顆粒11% です。 1g中のフッ化ナトリウム 110mg

こちらの洗口剤は歯のすみずみまで素早く行きわたるのと、歯へフッ素を取り込むのを促すよう調整されており、虫歯予防をより効果的にします。

(洗口方法) ※こちらは洗口が1日1回になります。

①洗口前に歯磨きをして下さい。

②専用容器にミラノール顆粒を1包入れてお水200mlに溶かします。容器にはメモリがついていますので200まで入れて下さい。

③軽く容器を振って混ぜて下さい。

④カップにメモリがあるので指示された液量をカップに取り出します。

⑤液をお口に含み約30秒間洗口して下さい。液が歯の面に行きわたるようにお口を閉じて頬を動かして下さい。

⑥間違って液を飲み込まないように必ず下を向いて行うようにして下さい。

⑦30秒が経ったら十分に吐き出して下さい。

フッ素入り歯磨剤に比べると・・・少し面倒なのでなかなか継続しにくいのが欠点ですが効果は期待できます。

お子さんの虫歯予防でお困りの方や洗口剤に興味がある方は試しに使ってみて下さい。

ボトル容器は300円で顆粒が1包100円でおよそ20日分使用できます。

〈まとめ〉

歯科医院などで行う高濃度のフッ化物は歯質の表面の改善効果になります。

ホームケアで使用する低濃度フッ化物は歯とその周辺環境の良い状態を保持するのが目的です。

皆さんの日頃のお口の中の環境が良い状態で保たれない限り、歯科医院でフッ素を塗っても効果は薄れてしまいます。

フッ素の効果を最大限に発揮させるためには、毎日のホームケアは欠かせないということをご理解したうえで処置を受けて下さい。

 

 

 

脳梗塞予防

毎日暑い日が続きますね。

最近医院で趣味のお絵かきを描かせていただいております、歯科衛生士の松本です。

皆様に少しでも楽しんで頂けるイラストを描ければと思っております★

 

さて、最近毎日暑いですが…

水分摂取はしっかりとされてますでしょうか?

 

先日テレビでやっていたお話をさせていただきます(前回フロスのお話をさせていただいていたので今日は歯間ブラシの使用説明をしようかと思っていましたが、次回に回させいただきます)

お年を重ねていくと寝る前の水分補給は、夜中のトイレが近くなり飲まずに寝られる方が増えるそうです。

それですと寝てる間に人間は水分を500~600CC失い、血液はドロドロになってしまい、脳梗塞が発症しやすいとのことです。

脳梗塞予防として医師がオススメするのが

 

1、湯船の中でつま先を伸ばしたり戻したりして血液の循環を良くする

 

2、電解質、ミネラルの含まれている飲み物を寝る前に摂取する

 

ということでした。

飲み物は10℃くらいの冷たいほうが腸からの吸収がイイとのことです。

その電解質とミネラルが入ってる飲み物として紹介されたのがスポーツドリンクです。

 

歯科的に言うと虫歯になるお砂糖がタップリ入ってますのでなるべくはオススメではないですが、もしこれを実施されるならできたら寝る40分前に摂取をしていただいて(歯の脱灰の関係です。)その後歯磨きをしていただいて寝てもらえればと思います。

調べると、薬局などで電解質の入った水、スーパーなどにもミネラル水があるのでお砂糖が心配な方はそういうのを見てみてもいいかもしれませんね♪

歯周病について

こんにちは、今日もいいお天気です。

知らず知らず水分不足になっていることもありますのでこまめな水分補給をお忘れないようご自愛くださいませ!

さて、今日はいのうえこどもファミリー歯科での歯周病についての取り組みについてお話させていただこうかと思います。

歯周病、ご存知ですか?

40歳を境にして、歯を失う原因は虫歯から歯周病に変化していきます。

歯周病になってから治せば良いんでしょ?

いいえ、歯周病というのは生活習慣病の一つであり糖尿病や高血圧症といった病気と同じように日々少しずつ悪くなっていく病気なのです。

歯茎の病気、と思われがちですが実際には歯を支えている骨が減っていく病気なのです。つまり歯周病が進むと、歯を支えている土壌の部分が減り歯がぐらぐらとしてくるのです。

いのうえこどもファミリー歯科では、お子さんの虫歯予防と共に、大人の歯周病治療にも力を入れています。

歯石を取ることだけが治療ではありません。

日々のお手入れで歯周病の進行を防げるように衛生士が全力でサポートさせていただきます。

歯周病は、脳卒中や心臓病、また誤嚥性肺炎の原因となります。妊婦さんは早産のリスクもあります。

まだ大丈夫、と思わずにぜひお口の中と向き合っていただけたらと思います。

虫歯菌について☆

こんばんは☆フロアコーディネーターの山口です。

今日から8月に突入し、夏本番になりましたね~

みなさん、水分をしっかり摂取し、暑さに負けないようにしましょうね☆

今回は虫歯菌についてのお話です!

虫歯菌とは、聞いたことがあるけれどいったい何なのでしょうか?

虫歯は虫歯菌から作られます。つまり、虫歯菌のいない人には虫歯は出来ないのです。 その虫歯菌は虫歯菌を持つ人のだ液から入り感染してしまうのです。 人のお口の中には300〜400種類の菌が生息していると言われています。

その中の菌の中で虫歯を作る菌がいて2種類あります。

まずは虫歯を作る「ミュータンス菌」

もうひとつは虫歯を進行させる「ラクトバチラス菌」です。

ミュータンス菌は、だ液から感染します。 この菌がお口の中に一度入り込むと完全に取り除くことはできません。 ミュータンス菌は酸を作り出し歯を溶かしていきます。

ラクトバチラス菌は私たちが普段口にするものに含まれています。 炭水化物や砂糖にも含まれているのです。 多く含まれていることで有名なのは乳酸菌飲料です。 この菌がミュータンス菌が作り出した溶けた歯を虫歯へと進行させてしまうのです。

これらの菌を減らすために フッ素洗口やフッ素ジェルの使用、

キシリトール100%のガム・タブレットを食べる、 歯科医院でのクリーニング、

または、糖分の多い食べ物を減す、1日1回は丁寧に歯磨きをするといったことが

大切になってきます。

虫歯菌が住みにくい口腔内を目指しましょう☆

フッ素塗布剤について

梅雨も明け毎日暑い日が続いてますが、いかがお過ごしでしょうか?

歯科衛生士の松田です。

今回は歯科医院で使用するフッ素塗布剤を紹介します。予防効果は約30~40%です。

以前にホームケア用のフッ素入り歯磨剤についてお話しましたが、歯科医院で使うフッ素との違いは何でしょうか? みなさんご存じですか?

簡単に言うとフッ素濃度の違いです。

歯科医院で使うフッ素は濃度が高いので家庭での使用はできません。

ホームケアで使用するフッ素は低濃度で約950ppmくらいまでです。これは薬事法で決まってます。

歯科医院で塗布するフッ素は高濃度で約9000ppmになります。

A: 低濃度フッ素→ 虫歯の脱灰抑制と再石灰化

B: 高濃度フッ素→ フルオロアパタイトに変質し歯質を強化

つまり作用が異なります。

A: 毎日の家庭でのホームケア

B: 数か月に1回のプロケア

できればAとBの両方を行うと良いと推奨しています。

当院で使用しているフッ素塗布剤を紹介します。

フルオール・ゼリー歯科用2%

さわやかなリンゴの香り、ゼリー状なので不快感はありません。

リン酸酸性フッ素ゼリー、 フッ素濃度9000ppm、 PH約3.5

furuoruzeri ffuruoruzeri f1

(組成) 1g中フッ化ナトリウム 20g

(効果) 虫歯予防

(用途・容量) 歯の面に対し年間2~3回実施

お子さんの乳歯、永久歯の生えかけ、生えたての歯に効果があります。

塗布することでエナメル質がフッ素を取り込み歯の質が硬くなります。

ただし、フッ素塗布したから虫歯にならないというわけではありません!

家庭でのホームケアができていないと虫歯になるリスクがあがります。

当院では虫歯予防処置や食生活についての指導も行っております。ブラッシング指導や、もちろんフッ素塗布も行っております。

できることなら、1歳半くらいから定期的に虫歯がなくても検診を受けて頂くのがベストだと思います。

家庭でのホームケア、歯科医院でのプロケア、正しいブラッシングと食事のコントロールを実行することが大切です!

ということで、次回はフッ化物洗口剤についてお話していきます。

 

 

 

小児歯科卒業のタイミングって?

今日は真夏のようですね!

さて、先日のセミナーのQ&Aにて、歯医者さんデビューの時期についてご質問がありました。

いのうえこどもファミリー歯科では2歳ごろからの受診をオススメしております。

まずは虫歯にかかりやすい4歳~5歳に向けて予防についての知識を深めていただくと共に食生活やブラッシング等で虫歯の予防していくことを目標としております。

(もちろん大人の歯を虫歯にしないために、というのが一番大切なことです)

では、小児歯科の卒業のタイミングはいつごろでしょうか?

矯正もしている小児歯科の先生のところに通っているのであれば、乳歯がほぼすべて生え変わるまで通っていただくことをオススメいたします。

小児歯科の先生は、かみ合わせや歯並びができる限りきれいにするにはどうしたら良いかということを、一般診療をしている先生より多く知っていることが多いからです。

また、治療についての選択肢も多いです。

こどもの頃の治療やトラウマはその後の一生を左右します。

後悔のないようにおこさんの歯医者選び、小児歯科卒業のタイミングは慎重にしてくださいね!

どうして歯は黄ばむ?

 

こんばんは☆

フロアコーディネーターの山口です。

早速ですが、歯の色で顔の印象っておお大きく変わりますよね。

歯が黄ばんでしまう理由はいくつかありますが代表的なものは

・飲食や喫煙の習慣によるもの

・加齢によるもの

・治療あとによるもの

です。

飲食や喫煙による黄ばみは、歯の表層のエナメル質に汚れが付着したり

着色を引き起こすものです。

コーヒーや紅茶をよく飲んだり、食後の歯磨きをしない、

タバコのヤニによる汚れがおも主な原因です。

加齢による歯の黄ばみは、

多くはエナメル質が加齢とともに 薄くなりないそう内層の象牙質の色が

透過されることで、黄ばんで見えることが原因です。

(一般的に象牙質は黄色味がかった色をしています。)

治療あと後による黄ばみは、

神経を抜いたあと、幼少のころの薬剤摂取によるものなどがあります。

 

歯の黄ばみが気になる方は、

美白用歯磨き粉を使用するのも良いですが

ホワイトニングをしてみるのも一つの方法ですね☆☆

 

 

フロスの種類と使用方法

こんにちは!歯科衛生士の松本です!

今回はフロスについてお話ししようかと思います(^^)

image

分かりにくいかもしれませんが、絵をかいてみました*

 

①フロスの種類です。

二種類ありますが左の図のホルダータイプはフロス初心者の方にオススメです!一回で使い捨てではなく糸が擦り切れてきたりするまでは何度でもお使い頂けますが小まめに使用される方には直ぐ新しいものと交換のペースが早いのでコストは右のよりは高いです。右の図は長持ちしますしフロスもいつも使用時には清潔であるのがメリットですが、操作が難しいというところが難点です。

 

②指に巻きつけるフロスの巻く場所ですが、中指、人差し指どちらでも構いません。口の中に使うときは糸をピンと張った状態で使うようにして下さいね(^.^)このフロスは基本的に一箇所使った部分のフロスは次には使わないようにして指に巻きつけている新しいフロスに変えながら使用してくださいね(^_-)なので使うときは少し長めに取っておいた方がいいかと思います(^_^)

 

③最後に通し方です。

フロスは間に入れて、出すという行為で終わられていませんか??それでは図の様に歯の側面についたプラーク(歯垢)は除去できません。なので、間にフロスを通したらサイドにある歯の側面をフロスで擦ってあげてください。そうすることによってさらにフロスを使う効果が上がりますよ\(^o^)/

 

ざっくりと説明させていただきました。

またこんな感じで何か解説させていただければと思っておりますd(^_^o)

治療ができるようになったのは…

『前回治療してから虫歯なおしたって幼稚園でお友達に自慢して話してたんです』

『虫歯の治療が痛くなかったって喜んでました』

『お父さんにほめてもらってうれしかったみたいですっかりやる気になってるんです』

とてもうれしい意見をいただき、スタッフ一同うれしく思います。

他院でのトラウマがあって治療がスムーズにスタートできないお子さんや、恐怖心の強いお子さんが、虫歯の治療をして自信をもってくれるのを見ると、本当にうれしくなります。

いのうえこどもファミリー歯科では、3歳以上の恐怖心の強いお子さんには無理やり押さえつけての治療を行っていないので、どうしても治療にすすむまでに来院回数がかかってしまうことがあります。

お子さんが治療をしようと思ってくれるのは、それまで頑張って時間を作って来院してくださった保護者の皆様のおかげです。この場をお借りしてお礼申し上げます。

また、ブラッシング指導や食生活コンサルティング後にきれいにハミガキして来院いただいたり、お菓子やジュースを食べるのをやめてくれるお子さんもいらっしゃいます。

奈良で虫歯ゼロを目指して!を合言葉にいのうえこどもファミリー歯科を立ち上げましたので、お子さんがお口の中に興味をもっていただけることにスタッフみなで喜びを感じています。

少しでも虫歯ゼロ、きれいな歯並びで健康なお子さんが増えるようこれからも精進してまいりたいと思います。

学校検診

先日小学校の学校歯科健診のお手伝いに同行してまいりました。

まずは判定等の基準などの説明を受けるのですが、

私が以前にお手伝いした別の市のものとはごくごく少しの差ではありますが、少々異なっていました。

同じ日本、同じ県内や府内であっても地区によって若干の判定基準が異なるようです。

私が担当させていただいたのは、1~6年生を一クラスずつ。

同じ学年・同じ年でもお口の中の年齢はとても差があります。

2時間の間に150人程度のお口の中をチェックしていくのですが、単純計算しても一人一分以下、実際にはお子さんの移動時間や少々の待ち時間もございますので、一人30秒程度で確認していきます。

当院で行っている虫歯確認時間のおよそ20分の1以下です。

実際に虫歯なのか初期虫歯なのかというのは、目で見てわかるものではありません。

『学校検診ではCoになっていたけど、大丈夫かしら』

逆に『検診で永久歯の虫歯にチェックが入っているけど、本当に削らないといけないのかしら』

いのうえこどもファミリー歯科では、科学的根拠に基づいて虫歯の治療の必要の有無を確認しております。

学校検診の紙では『要治療』となっていたところが、実際には初期の虫歯でまだ削るのは早い段階だった、ということもあります。

逆にCoの扱いとなっていた歯でも、実際には虫歯が進行してしまっていて治療が必要なケースもあります。

しっかり治療すべきか見極めて、お子さんの大切な歯を守っていきたいと思っております。