梅雨も明け毎日暑い日が続いてますが、いかがお過ごしでしょうか?
歯科衛生士の松田です。
今回は歯科医院で使用するフッ素塗布剤を紹介します。予防効果は約30~40%です。
以前にホームケア用のフッ素入り歯磨剤についてお話しましたが、歯科医院で使うフッ素との違いは何でしょうか? みなさんご存じですか?
簡単に言うとフッ素濃度の違いです。
歯科医院で使うフッ素は濃度が高いので家庭での使用はできません。
ホームケアで使用するフッ素は低濃度で約950ppmくらいまでです。これは薬事法で決まってます。
歯科医院で塗布するフッ素は高濃度で約9000ppmになります。
A: 低濃度フッ素→ 虫歯の脱灰抑制と再石灰化
B: 高濃度フッ素→ フルオロアパタイトに変質し歯質を強化
つまり作用が異なります。
A: 毎日の家庭でのホームケア
B: 数か月に1回のプロケア
できればAとBの両方を行うと良いと推奨しています。
当院で使用しているフッ素塗布剤を紹介します。
フルオール・ゼリー歯科用2%
さわやかなリンゴの香り、ゼリー状なので不快感はありません。
リン酸酸性フッ素ゼリー、 フッ素濃度9000ppm、 PH約3.5
(組成) 1g中フッ化ナトリウム 20g
(効果) 虫歯予防
(用途・容量) 歯の面に対し年間2~3回実施
お子さんの乳歯、永久歯の生えかけ、生えたての歯に効果があります。
塗布することでエナメル質がフッ素を取り込み歯の質が硬くなります。
ただし、フッ素塗布したから虫歯にならないというわけではありません!
家庭でのホームケアができていないと虫歯になるリスクがあがります。
当院では虫歯予防処置や食生活についての指導も行っております。ブラッシング指導や、もちろんフッ素塗布も行っております。
できることなら、1歳半くらいから定期的に虫歯がなくても検診を受けて頂くのがベストだと思います。
家庭でのホームケア、歯科医院でのプロケア、正しいブラッシングと食事のコントロールを実行することが大切です!
ということで、次回はフッ化物洗口剤についてお話していきます。