『CO(初期虫歯)は削らずに様子みましょう!』
私が子供のころはまだそんな考えが出るかでないかの時代で、疑わしきは治療せよ!な考え方が主流で初期虫歯はバンバン削って詰めていました。
虫歯予防のシーラントですら、『よーし、取れないようにちょっと削ってシーラント詰めますね!』なんてクリニックもあったくらい。
今から考えると恐ろしいことですよね。
初期虫歯は削らずに、きちんとケアして再石灰化を促してあげれば元通りに戻ります。
では、初期虫歯と治療が必要な虫歯はどのように見分けるのでしょうか?
虫歯がどの程度まで進行しているか確認するのに必要なのは、ダイアグノデントというレーザーの機械とレントゲン写真、拡大できる口腔内カメラでの撮影です。
むかーしむかしには、探針というとがった器具でデリケートな初期虫歯をガリガリっとさわって確認していました。これは初期虫歯を破壊して虫歯に向かわせる行為なので今では行いません。
この『初期虫歯は削らないほうが良い』が独り歩きして『虫歯は削らないほうが良い』と誤認されているケースも多々あるようです。
また、海外の論文もきちんと原文の意図する内容とは異なる和訳がされていてそれがSNSに乗って拡散されていることもあります。
””虫歯を削る日本人は負け組?“削らず虫歯が治る”のNEWSに歯科騒然。その真相を歯科医が現場からお届け””
(引用:どくらぼ http://doclabo.jp/contents/810)
結論から言うと、穴が開いてしまったら治療するしかない!
穴があかないようにきちんとケアしていくことが大切ですね。