お子さんの虫歯にり患する割合は年々減少していますが、
以前よりも増えているものもあります。
①永久歯の先天欠如。
生え変わりするはずの永久歯がもともと欠如しているというものです。20年前には40人に一人と言われていた割合が現在では25人に一人と言われています。
②エナメル質形成不全・形成障害
表面の硬いエナメル質がきちんと形成されず、本来ならば透明のエナメル質が茶黄色っぽく濁っている状態です。遺伝的な要因もありますが、現在ではビタミン不足などの栄養失調が原因ということが分かっています。
近年小児のくる病が増加傾向です。こればビタミンD不足によって引き起こされます。日光を避けすぎたり、完全母乳で育てている場合(母乳にはビタミンDが含まれていません)やアレルギーなどを起因とする食事制限や偏食など原因は様々です。
このビタミンD不足がエナメル質の形成障害と関連しています。
完全母乳でなければ、有機栽培でなければ、メディアや一部の信仰者にあおられてしまう世の中です。インターネットには情報が錯綜しており、根拠のないでたらめもたくさんあります。
最近では水素水がありましたね!アルカリイオン水(20年ほど前に流行しました)と同じものを販売している業者もあるようですね。
話はそれましたが、お子さんの良い歯のためにも日光浴をしてビタミンDを活性化しましょう。
以前のフッ素の話もそうですが、根拠のない情報・メディアに振り回されないようにお気を付けください!
参考文献;広島大学大学院医歯薬保健学研究院小児歯科学研究室 香西克之先生 『MIH』