あるスポーツドリンクのCMにて。
『体に必要なミネラルチャージ!』
そしてその画面の右下にちいさな文字で、※ミネラルとはナトリウムのことです
そうです!スポーツドリンクに入っている体に必要なミネラルとはナトリウムだけなのです。あまーい砂糖や甘味料たっぷりの中に入っているナトリウム量は、麦茶に天日塩をひとつまみ入れるのと、同じことです。
ミネラルというとカルシウム・カリウム・ナトリウムや亜鉛などなど体にとって必要なものから、水銀やカドミウム・鉛など人体に悪影響のものまで鉱物はすべてミネラルという言葉で表現できます。
ミネラル、ときくと何か体に良さそう・・・とイメージしてしまいますよね。
来院いただくお子さんのお口の中を見ると、スポーツドリンクをはじめジュース類を定期的に飲んでいるのはすぐにわかります。
『お母さん、運動するときにスポーツドリンク飲ませていませんか?』
熱中症対策でお子さんにスポーツドリンクを飲ませていますという方、たくさん来院されます。
本来のスポーツドリンクの使い方としては、3倍に薄めて飲むのが正しい使い方だそうです(スポーツ医学より)
スポーツしているとき、特に激しく走り回るものや水泳などでは口呼吸をしています。
口で呼吸をすることで口腔内は乾燥し、唾液による再石灰化が期待できません。そこへ甘いジュースがやってくると再石灰化できず歯は溶ける一方です。
また、糖質補給も必要な場合もあるかもしれませんが、糖分を摂ることで血糖値の急激な上昇を招き、ゆくゆくは糖尿病のリスクとなる可能性があります。
スポーツドリンクは3倍に希釈して飲むようにするか、ミネラルの多いといわれるルイボスティーなどに天日塩を一つまみ入れて飲ませるようにしてあげてくださいね。
※ここで天日塩と記載したのは食卓塩をはじめとする食塩はナトリウムの割合が99%と高く、他のマグネシウムやカリウムなどのミネラルが含まれていないので生活習慣病リスク回避のためにも天日塩をおすすめする理由からです。