食育の観点からも、医学の観点からも、発育・知能や運動能力の観点からも、
80年代・90年代・2000年代と、年代ごとに子供の比較をしていくことが多々あります。
増えていることといえば、朝食の欠食率・浮指や偏平足・永久歯の先天欠如、肥満・アレルギー・・・
朝食の欠食によって、学力や意欲の低下・将来糖尿病になるリスクが上がると関連づけられています。
若年性Ⅱ型糖尿病については以前お話しさせていただきましたが、朝食の欠食率が世の中の平均と比べてもダントツに低いです。
減っていることは、歯科でいえば虫歯ですね!虫歯は貧困と結び付けられて報道されることも多く、比較的金銭面でゆとりのある方は定期的なメインテナンスを受けたり予防行動をするゆとりがあるので虫歯は少ないということのようです。
アレルギーの原因は様々ですが、清潔にしすぎるあまり、使われずに余った免疫が食物中のタンパク質に反応して食物アレルギーを発症してしまうことも言われています。
アトピーも同様に、アレルギー症状の一環と考えられていることもあり、腸内の状態と皮膚の状態は似た症状であることが多いです。腸内フローラとメディアで言われていますが、腸内の環境が肌にも影響があるのですね。
アレルギーで、鼻炎を併発している場合、口呼吸になってしまいます。口呼吸はとても不健康です。
というのも、アスリート(運動しているときには必ず口呼吸になります)には喘息になる確率が3割も高いという結論が出ています。
また、口呼吸することで、口の中が乾燥してしまうので唾液による再石灰化がおこりにくくなります。唇のサポートがなくなるので出っ歯になっていく傾向もあります。
さて、話は戻りますが、最近お子さんの偏平足とロコモティブシンドローム予備軍が増えているようです。
運動不足による筋肉量の不足で、足の筋肉が鍛えられずに膝が痛い、そして姿勢が悪くなる、姿勢が悪くなれば結果歯並びも悪くなっていきますので、美しい骨格形成ができなくなります。
NHKのクローズアップ現代でも以前に取り上げられた内容ですが、島根や宮崎といった土地も広く比較的緑ゆたかなところに住むお子さんの10人に1日が将来ロコモティブシンドロームになる可能性が高いことが判明いたしました。
友人の柔道整復師によれば、最近では腰痛で受診するお子さんがここ数年で増えてきたとのこと。
歯並びよく育てるためにも、足腰を鍛える運動と朝食は欠かさずとりたいものですね!
参照:NHK クローズアップ現代より
2014年4月23日(水)子どもの体に異変あり ~広がる“ロコモティブシンドローム”予備軍~