こんちには!
院長の井ノ上です。
暑い日が続きますね…熱中症対策にスポーツドリンクをよく摂取するお子様が増えていますが、かなり薄めないと虫歯ができやすいので注意しましょう!
さて話は変わりますが、最近妊婦の方が多く来院してくれます。
産婦人科でも今はしっかり歯周病のケアをするように指導してくれるクリニックが増えてきている効果でしょうか?
妊婦の方で心配なのがレントゲン撮影です。
歯科では一般的に妊娠中はレントゲン撮影を控えてきました。
ただそれではしっかり検診をすることができません。
本当にリスクはあるのでしょうか?
結論からいうと、妊娠中の治療で、歯科のレントゲン検査を受けてもおなかの赤ちゃんには問題ありません。レントゲン検査を受ける際は、放射線をよけるエプロンを身につけますし、口の中のレントゲンであって、おなかに直接放射線が当たるわけではないからです。
妊娠の時期にもよりますが、一般的に一度に胎児に直接50~100ミリシーベルトの放射線を浴びさせてしまうと、流産や小頭症などの奇形が発生する可能性があるといわれています。 歯のレントゲン撮影をした場合、胎児が浴びる放射線量はデジタルエックス線装置で 約0.0008シーベルト程度。つまり、6万枚以上のレントゲンを撮影しないと、危険レベルには達しないということになります。鉛の保護エプロンをしていれば、胎児が受ける放射線はほぼゼロになります。つまり、歯のレントゲンでおなかの赤ちゃんに影響を与えることはほとんどありません。
赤ちゃんと母体の健康状態は、お母さんのメンタルに左右される部分がとても大きく、妊娠中の女性は極度の緊張や体位によって、急に気分が悪くなることがあるからです。「妊娠しているのにレントゲンを撮ってしまった。赤ちゃんに影響が出たらどうしよう」とモヤモヤしていると、身体にさわります。歯科医院でレントゲン検査を受ける際は必ず、妊娠している旨を申告しましょう。また、気になることがあれば、レントゲン技師や歯医者さんにたずねましょう。 歯科医院にかかるときには、受付の際にも、母子手帳を見せて妊娠の経過を説明し、万が一の際のためにも、かかりつけの産婦人科がどこかについても知らせておくと安心です。また、妊娠中の女性は、投薬や治療の制限があるので、歯科治療が必要になったときには、産婦人科の先生にも伝えておくようにしましょう。 大切なおなかの赤ちゃんを守るためなので、妊娠しているときはきちんと歯医者さんに、その旨を説明するようにしてください。